10_視点と役割の違い
「代理店は分かってない、クライアントは理解していない」
これはよく聞くフレーズで、前田も同じ事を考えていた時期もありました。この発想は、視点と役割の違いから生じます。色々な視点を持つのはよいことだと思っていますが、その視点や考えを発信するときは、自分の役割から考えられているかが重要です。
「制作プロデューサー」は目的に見合った制作物を仕上げるというのが重要な役割であり、極論、広告したモノが売れるかどうかは二の次です。もちろんブランド価値を上げるために制作するので、商品が売れるのは重要なことではあるのですが、中途半端な情報やマーケティングの知識でプロデュースをすると、ミスリードになる恐れがあります。
一方で、売上やブランディングまでの制作物をプロデュースする場合は、「ブランディングプロデューサー(仮称)」という視点になり、企画から完パケ、または次回のプランまでを設計します。
この2つのプロデュースは、使う頭が全く違います。「プロデューサー」は、役割が曖昧であったり、進行の途中で変わっていくことがあるので、自分に課せられたものは何なのかを絶えず意識して、視点と役割を明確にしながら、クライアントやスタッフと進行することが大切です。
大きく分けるとプロデューサーにも3つの段階があると思います。
・制作プロデューサー…制作物の精度を高く仕上げていく
・クリエイティブプロデューサー … オリエンから企画、制作まで全般を担当
・ブランディングプロデューサー …MVV、FBIなどを整理してブランドを構築
「自分の役割はどのプロデューサーなのか?」「求められているのはどの視点なのか?」これが明確になれば、プロデューサーのやり甲斐も質も高くなるかと思います。
*参考までに。
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