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四、前田屋いろいろ

10_視点と役割の違い

「代理店は分かってない、クライアントは理解していない」

これはよく聞くフレーズで、前田も同じ事を考えていた時期もありました。この発想は、視点と役割の違いから生じます。色々な視点を持つのはよいことだと思っていますが、その視点や考えを発信するときは、自分の役割から考えられているかが重要です。

「制作プロデューサー」は目的に見合った制作物を仕上げるというのが重要な役割であり、極論、広告したモノが売れるかどうかは二の次です。もちろんブランド価値を上げるために制作するので、商品が売れるのは重要なことではあるのですが、中途半端な情報やマーケティングの知識でプロデュースをすると、ミスリードになる恐れがあります。

一方で、売上やブランディングまでの制作物をプロデュースする場合は、「ブランディングプロデューサー(仮称)」という視点になり、企画から完パケ、または次回のプランまでを設計します。

この2つのプロデュースは、使う頭が全く違います。「プロデューサー」は、役割が曖昧であったり、進行の途中で変わっていくことがあるので、自分に課せられたものは何なのかを絶えず意識して、視点と役割を明確にしながら、クライアントやスタッフと進行することが大切です。

大きく分けるとプロデューサーにも3つの段階があると思います。

 

・制作プロデューサー…「制作物の精度を高く仕上げていく」

スタッフ管理、スケジュール管理、予算管理をスムーズにする。プロデューサーとしての基本業務。

 

・クリエイティブプロデューサー … 「オリエンから企画、制作まで全般を担当」

CD、ADのクリエイティブを実現する相談相手としての役割を果たす。企画と、表現の方向性に関する広範囲の知見を必要とする。

 

・ブランディングプロデューサー …「MVV、FBIなどを整理してブランドを構築」

クライアントが向かう方向と、そのためのコミュニケーション戦略を把握し、そのための制作物についてサポートする。クライアントのビジネスへの理解や、マーケティング、ブランディングの理解が必要となる。



「自分の役割はどのプロデューサーなのか?」「求められているのはどの視点なのか?」これが明確になれば、プロデューサーのやり甲斐も質も高くなるかと思います。

3(+1)プロデューサーの段階

*参考までに。

10_視点と役割の違い

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