11_「なる」より「生まれる」
“真のプロデューサーは「なる」ものでなく、ある状況が「生む」ものだと思います。”
これは「クラシコム」代表の青木耕平さん言葉です。
“真のプロデューサーは他の人がカバーできない全ての事を引き受ける事でなに屋さんだか分からない人になっていて、本人もそれを苦にもせずむしろ気に入ってる節があり、最初はあまり評価されないのですが、他人が負いたがらない責任を負い、リスクを引き受けているうちにだんだん欠かせない人になり「気がつくと」周囲も「プロデューサー」としか呼びようが無くなるんだと思います。”
これは「プロデューサーの原形」を見出している言葉かと思います。自分が「真のプロデューサー」なのかは置いといて、これが必要とされる形であり、理想な姿なのでないかと思いました。例えば、映像以外でも何か課題を見つけると、それを解決できる人を探したり、自らその方法を学ぼうとする。ブランディングやマーケティングをしたいのではなく、そこまで理解しないと制作物を作れないから、自ずと勉強することになり、さらに経験を積んでいく。それが、「プロデューサーが生まれる」という現象であり、よい方法をどんどん生み出していく存在でもあるかと思います。
一方で、“ だんだん欠かせない人になり ” の受け手側は、プロデューサーの役割や行動を認識してリスペクトすることも重要です。それがないと、単なる都合のよい便利屋になり、結局は誰もプロデューサーになりたがらないのでは?という危機感はあります。以前に書いた「プロデューサ費は一律〇〇円と決まっています」という、ズレを感じた某代理店の言葉は、「プロデューサー=よい方法を生み出すには欠かせない人」という認識がないことが原因かと思います。
プロデューサーとして、自ら「生まれる」ためには周囲の理解も必要で、なんとも面倒臭い職業ですね。だけど「よい方法を生み出す人」という成長が止まらない無限の可能性を秘めた役職でもあると思います。
*イメージ_鶏が先か、卵が先か(笑)
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